はじめに

筆者は事務職からエンジニアにキャリアチェンジして現在3年目になります。
これまでは無資格のままやってきました。
(キャリアチェンジ体験談はこちら)
職業訓練に通っていた頃、周りには「基本情報技術者試験」の勉強をしている人がいました。
勉強する時間はあったのですが、当時の私は「自分は別にいいかな」と思っていました。
理由はシンプルで、「資格のための勉強」がキライだからです。
試験のために実務では使わない知識を覚えたり、やけに高い受験料を払うのも無駄に感じていました。
それに、エンジニアが転職の際に求められるのは実務経験だったという事情もあります。
実務こそが重要で、資格は「ないよりマシ」のおまけだと思っていました。
ですが最近、自分のキャリアについて考える中で、少しずつ気持ちが変わってきました。
今は「基本情報技術者試験を受けよう」と決意し、この記事を書いています。
今回は、なぜ今さら私が基本情報技術者試験に挑戦しようと思ったのか、その理由を正直に書いてみたいと思います。
無資格のままでもエンジニアとしてやっていけるのか

やっていけます。
筆者もエンジニア3年目ですが、業務上は特に問題はありません。
正社員であれば、会社にいる限りは、所属部署に応じた仕事を上司が割り振ってくれます。
与えられた仕事を淡々とこなしていれば、年数に応じて収入もある程度は上がっていきます。
ここで満足している人にとっては、資格がなくてもまったく問題ないでしょう。
さて、ここで突然ですが問題です。
あなたはエンジニアが大きく年収を上げる方法をご存じでしょうか。
そう、転職です。
つまり、エンジニアとして収入やポジションを上げていきたいなら、転職市場での評価が重要になります。
そして転職では、まず書類選考を突破しなければ話が始まりません。
このとき、資格欄が空欄の履歴書と、基本情報技術者や応用情報技術者といった国家資格が記載された履歴書とでは、どちらが目を引くかは明らかです。
資格は、単なる「知識の証明」以上に、「業務外でも自己研鑽している人」「基礎を押さえている人」という印象を与えます。
これは人事や面接官にとっての安心材料にもなります。
さらに、筆者のようにマネジメント志望であれば、専門知識のないお客さんに対しても絶大な効果を発揮します。
なぜ(基本情報の)資格が必要と感じたのか

筆者が、資格を取らなくても問題なく業務をこなせていた、というのは前述しました。
ですが、今後のキャリアを考えたときに一つ思い当たったことがあります。

どういう勉強をすれば、ここからキャリアアップしていけるのだろう?
もちろん実務経験を積むだけでも転職は可能ですし、年収は上がります。
ですが、どうせ勉強するなら体系的に学んでいきたいと考えていました。
そこで参考までに資格一覧を探していたら、以下の画像を見つけたのです。

この画像を見ると、基本情報と応用情報を前提として他の上位資格が存在します。
つまり、この順番で学習を進めていくことがキャリアアップの道なんじゃないか、と思い至ったというわけです。
まとめ

エンジニアとして働く上で、資格が絶対に必要かと聞かれれば、答えは「ノー」です。
実務経験さえ積めば、無資格でもやっていくことは可能です。
筆者自身、それで3年間問題なくやってこれました。
しかし、キャリアアップや転職、あるいは自分の市場価値を高めたいと考えたとき、資格が“無くてもいい”から“あった方が確実に得”へと変わります。
特に「基本情報技術者試験」は、キャリアアップの最初のステップとして必須の資格だと感じました。
筆者は相変わらず資格のための勉強はキライです。
ですが、「自分の将来のため」と思えば一歩踏み出してみようと思えました。
好き嫌いはともかく、“これからどんなエンジニアになりたいか”を考えたとき、資格取得は方向を決める道しるべになります。
もし今、基本情報を取るべきか迷っている人がいたら、「それが自分のキャリアにどう役立つか?」を考えてみることをおすすめします。
キライでも、遅くても大丈夫です。
一緒に頑張っていきましょう。
以上です。参考になれば嬉しいです。
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