【体験談】30代で未経験からSEに!キャリアチェンジした感想

IT

仕事の悩み、抱えていませんか?

  • 「今の仕事、なんとなく将来が不安…」
  • 「この職場、ストレスしかない。もう無理かも」
  • 「転職って気になるけど、30代で一からやり直すのは怖い…」
この記事は、こんな方におすすめです
  • 30代で、今の仕事に将来の不安がある
  • 今の職場で働くのに限界を感じている
  • 別職種(特にエンジニアなど手に職系)への転職を考えている
  • 実際に30代でキャリアチェンジした人のリアルな体験談を知りたい

「体験談はいいから準備と学習法を教えて!」という方は【4.就職活動】から読んでください。

はじめに――キャリアチェンジした筆者について

自己紹介(年齢、職歴、現状)

当時のスペック
  • 年齢 :31歳(退職時)→32歳(再就職時)
  • 職歴 :300人程度のブラック企業で営業事務を約8年
  • スキル:専門的な技能や資格は無し

退職のきっかけ

そもそも、キャリアチェンジをどこまで計算して辞めたのかからお話しします。


……実は、完全にノープランでした。

辞めた理由は、シンプルにムカついたからです。

kosumi
kosumi

自分のことながら若い笑笑


さすがにアレなので当時の状況をもうちょっと詳しく書きます。


私は一人で仕事を回していました。しかし、業務量が増えすぎて手一杯でした。
そこになぜか追加で仕事の打診がありました。

私は言いました。

「新しく人を付けてくれるなら担当してもいいですよ」

そして、私の仕事は増えました。
なぜか、人は増えませんでした。


仕事だけが増えて4か月目に入りました。

私は思いました。

(なんか……アホらしいな)

そして上司に言いました。


「辞めます」



文章にするとしょーもないですが、当時の自分にとっては我慢の限界でした。

辞めたいと思ったことは何度もありましたが、退職に踏み切った最大の理由は「勢い」

このままだと、今回のような理不尽があっても会社にしがみつくしかなくなる。

それだけは嫌でした。
たぶん会社のことがあまり好きではなかったんだと思います。

年齢的にも今が最後のチャンスかなというのもありました。

コロナ禍の自粛生活で多少の蓄えはあり、「ま、なんとかなるやろ!」の精神で新しい一歩を踏みだす決断をしました。

キャリアチェンジしてみての感想

今その判断を振り返って思うことは、

もっと早く転職しておけばよかった

です。

エンジニア志望でなくても、今の会社をやめようか迷ってる人の参考になれば嬉しいです。

体験談――退職~SE転職までの流れ

退職の進め方

読者
読者

辞めたい気持ちはあるけど、実際どうしていいかわからなくて不安……。

kosumi
kosumi

筆者の例を交えつつ紹介しますね。

上司にメールで話す機会を作ってもらうように連絡する

シンプルに相談があるので今週どこかで時間作ってもらえますか、と聞けばOK。
どうしてもダメならメールで退職の意思を伝えましょう。

退職の意思を伝える

退職を検討していますと告げる。急に部下から呼び出しがあれば上司も察してる可能性は高め。
理由を聞かれたとき、筆者は仕事がこういう状況になったのでこれ以上は頑張れません、という風に伝えました。

引きとめられたときはどうする?

人によってはここで引きとめられたりする場合もあります。が、基本は応じない方がいいです。

辞める話を切り出したら一時的に条件が良くなるケースもあります。

良くなるならいいのでは? と思う方もいらっしゃると思います。
納得できるならばもちろん応じても構いません。

ただ、よく考えてみてください。
条件が多少変わっても、あなたが辞めたいと思った会社の本質は何一つ変わってなくないですか?

昇給や賞与、配属変更など条件アップした部分とは別の場所で調整される可能性もありますよね。

年収何万円アップしたら一年だけ残留、等の明確なプランがなければ断りましょう

たんに給与の交渉がしたいなら、退職の話はしないようにしましょう。
信用を失って終わります。

退職日を伝える

面談中に聞かれるとは思いますが、予定退職日を伝えます。
退職日は自分の中である程度は決めておき、会社と相談という形にしましょう。

一応、会社が何と言おうと法律上は会社の同意を得ずとも2週間で退職できます。

とはいえ、円満退職に越したことはないですよね。
会社に残る人の事情も考えると、少なくとも2~3か月の勤務の後に有休消化に入りたいところです。

それを踏まえると、半年後くらいに設定するのがベター。

退職日を決めるにあたり考慮すべきポイントとしては、大きく以下にまとめました。

  • 会社の就業規則
    →退職までの期間指定があるかどうか
  • 後任の選出と業務の引き継ぎ
    →引継ぎ資料を業務の合間に作ってあるとスムーズ
  • 有給休暇の残数
    →最終出勤日を決める。また、面接など予定を入れて消化しても良い
  • 賞与
    →受け取るに越したことはない。細かいが締め日の退社だとちょっとお得になる
  • 勤続年数
    →失業手当や退職金の額に影響する
  • 年末調整
    →無職のまま年をまたぐと自分で確定申告をする必要がでてくる

有休を全く使っていなければ最大で2か月分にもなります。通常業務を行いながら引継ぎもしていくため、余裕を持って退職日を設定しましょう。



筆者の場合は8月末に伝えて11月末で最終出社日、12月末で退職となりました。

引継ぎ資料は事前に作っていましたが、それでも結構バタバタとしました。

とくに引継ぎ担当者と業務の合間に打ち合わせを求められることが何度もあり、思ったより時間がなかったです。

なので、自分も会社ももう少し余裕を持って動ける方が精神的に楽だったと思います。

退職届を提出する

会社の書式があれば会社のものを、なければネットからテンプレートを拾ってきて作成。
もし上司が受け取り拒否するようなブラック企業であれば、内容証明郵便等の記録が残る形で郵送しましょう。

引継ぎをする

最終出社日までは普通に働きつつ、業務の引き継ぎをしていきます。
その他お客さんの情報や資料の保管場所など、知っている情報は全てエクセルにまとめておきます。

黙っていてもある程度伝わっていきますが、他の人に話すかは会社の雰囲気次第です。
知られたくないなら黙って去っても意外と誰も気にしません。
当然ですが、業務上の関係者には報告しておく必要があります。

辞めることは決まっているので、粛々と引き継ぎを終わらせていきましょう。

手続きを済ませる

失業手当をもらうために必要な退職の証明書や、退職金などがあれば受け取ります。
最終出社日までに名刺や会社備品の返却も済ませておいてください。

退職しても会社から即開放されるわけではありません。
退職から約1か月後に書類を郵送してもらう必要があります。

とくにルーズな会社だった場合は郵送を待たず直接行く方が確実です。
後回しにされるリスクが減ります。
後回しにされて困るのは自分なので、動いてくれなかった場合はこちらから行動しましょう。

証明書はなくしても再発行してもらえますが、辞めてから何度も会社と接点を持つのが嫌な人は注意。
(会社の手続きではないですが、無職になるなら役所に行って保険の切り替えが必要です)

退職代行は取り合ってもらえない場合の最後の手段です。
今の会社と二度と関わりたくないとか、ブラック企業過ぎて辞めさせてくれない、というケースに活用
しましょう

退職後、ハローワークで失業手当の申請

ここからは無職期間の話になります。

12月末の退職後、2月ごろに失業証明書を持ってハローワークへ行きました。

窓口で説明を聞いて手続きを進めて、講習会に参加します。

その後は就職活動を続けている証明を定期的に報告。

ハローワークの求人でなくてもよく、選考のやりとりがメール等で残っていればOKです。

何度かハローワークに来るのは面倒ですが、仕事よりははるかに楽です。

むしろ暇だったので外に出る理由になりました。

その他細かい説明は省きますが、わからなければハローワークの職員に聞けばOK。

突然の職業訓練参加

職業訓練の説明会が就職活動の実績として報告できるらしいので、急きょ参加。
IT系の講師に話を聞いてみると、約半年の訓練があり、その間失業手当も支給されるとのこと。

kosumi
kosumi

つまり仕事はしなくていい上に支給期間が増える。
これに参加しない手はない!
ってことで応募してみました。

受講には試験があって、倍率が高い訓練ではここで半分近く落とされるそうです。
試験は入所の1か月前に実施されました。

ざっくりとした試験の内容:クリックで開く

筆者が受けた試験の内容を覚えてる範囲で書いておきます。
試験は職業訓練校の一室で行いました。

筆記は以下のような感じでした。
四則計算
漢字の読み書きと意味
連立方程式の文章問題
立方体の展開図
認識力チェック(アルファベットの羅列からAすべてに〇つける)

面接は集団ではなく個人で行いました。面接官は二人、内容は以下のような感じです。
講座内容の把握していますか?
就職意思はありますか?
チームリーダー任命されたらどうですか?

ITの中でもソフト側とハード側で人気に差があって、私が受けたのは倍率の低いハード側でした。
そのせいかはわかりませんが、結果は合格。
5月から職業訓練に通うこととなりました。

職業訓練~就職活動

入ってしまえば気楽なもので、初めの3~4か月は適度に受講、盆休み明けごろから就職活動しつつ受講という生活を続けました。
途中で決まったらそのタイミングで抜けることもありますし、どうしても嫌なら開業届を出せばそこで終了できるので覚えておくと役に立つかもしれません。

講座の内容としては、盆前までにプログラミングの基礎をテキストに沿って学習していきます。
後半は就職活動との兼ね合いもあるせいか深いところまでは掘り下げず、それぞれの分野の入り口を紹介するような形で行われました。
最後はチームを組んで卒業制作に取り組みました。

kosumi
kosumi

学生に戻ったような気分で、正直めちゃくちゃ楽しかったです。

訓練生は若い人から年配の方まで様々で、年齢はあまり気にしなくて良さそう。

女性は自分が受講したハード側の訓練には一人だけでした。

気になる人は女性人気があるソフト側とかデザイン系とかに行くといいと思います。


話が逸れましたが、自分も盆明けから就職活動を始め、職業訓練所に求人を出している企業から内定をいただくことができました。

こうして無事キャリアチェンジして、再就職を果たしましたとさ。

kosumi
kosumi

めでたしめでたし。ではなく、ここからがスタート!

就職してからのリアル ―― 未経験からSEになって感じたこと

 SEとしての仕事

入社後はまず、テストプログラムの作成からスタート。

業務の進め方や、会社のプログラムルールに慣れるところから始まりました。

そこから徐々に、納品済みソフトの小規模な改修や、社内で作成したシステムの動作試験などを経験。
1年ほどで新規開発の案件を任せてもらいました。

現在は、開発案件の合間に試験や改修を挟むというサイクルで業務に取り組んでいます。

技術をどう身に付けていくか上司に相談したところ、「先輩のコードを読んで盗め」と言われました。
最初は戸惑いましたが、ここで教わった“自力で理解する姿勢”が、SEになって一番の変化です。

変化した働き方や生活の様子

いちばんの変化は、人間関係のストレスがほぼなくなったことです。
自分で考えて進める仕事スタイルが合っていたようで、前職よりも精神的にずっと楽になりました。

収入面では、未経験ということもあり最初は給与が下がりましたが、3年目の昇給でほぼ前職と同じ水準まで回復しています。

残業は前職では繁忙期は土日も休みなし、なおかつ残業代もなしでした。
転職後は残業自体ほぼなく、納品前の追い込みや現地でのトラブル対応込みでも10時間未満でした。

業務内容については、「一切成長のない事務仕事」から「自分の成長に直結する仕事」に変わったので、前向きに働けています。

今後のキャリアプランや目標

今後はさらに技術を深めながら、マネジメント寄りの仕事にも挑戦していきたいと考えています。
過去の経験を生かして、「人とチームを動かす側」になっていけたらと。

kosumi
kosumi

勢いから始まった転職でしたが、今は「この先どうキャリアを築くか」を考えられるようになりました。

就職活動――具体的な準備と学習

筆者がキャリアチェンジできたのはだいたいわかっていただけたかと思います。

で、実際にあなたが未経験から転職するとなると、

読者A
読者A

職業訓練に行かない場合はどうやって学べばいいの?

読者B
読者B

転職活動ではどんな準備が必要?

などの疑問が出てくると思います。

ここからはこんな疑問を解消していきます。

最初に考えるべきこと

「エンジニアになりたい」と思っても、実際にはさまざまな分野が存在します。
だからこそ、まず考えるべきなのは「自分がどんな働き方をしたいか?」ということです。

たとえば、在宅ワークがしたい人。
リモートワークはWeb系が主になるので学習すべき言語はJavaになります。

逆に、現場に出るのが好きという方であればC言語の方が役に立つでしょう。

(なお、この後の話はざっくりWeb系とハード系で分けて話しています)

という風に、一口にエンジニアといっても言語によって働き方が変わります。
以下に代表的なものをいくつかまとめておきます。

こんな働き方をしたい人学ぶべき言語・分野
在宅で柔軟に働きたいJava(Web系)
装置やハードに関わりたいC(組込み系)
スマホアプリを作りたいKotlin(Android)、Swift(iOS)
AI・データ分析に興味があるPython、SQL

どれにするか悩んだら?
とりあえずJavaを学んでおけば間違いないです。

2025年現在、もっとも案件数が多いので仕事に困ることはほぼなくなります。

実践的な学習方法

自分が今から職業訓練に行かずにエンジニア目指すとしたらこうする、という視点でやるべきことを整理してみました。

とりあえずやること
  • 学びたい言語の入門書を1冊買って、頭から進める
    (学習内容をGitHub等で公開できればベスト)
  • 学んだ言語を使って何か作ってみる
  • 設計資料や動作テストの試験項目も作ってみる

個人的に資料作成はとても重要。
ポートフォリオとして提出すれば「現場に入った後の実務での活躍」を具体的にイメージしてもらいやすくなります。

やらなくてもいいこと
  • 数十万円するようなスクールには基本入らなくてOK(自己学習で十分)
  • 資格取得は余裕があれば(優先度は基礎学習)

エンジニアには「自分で調べて解決する力」が必要。
スクールに行かないと学習を進められない人は、正直エンジニアにはあまり向いてないかも。

就職活動の進め方


就職活動開始の目安としては、

  • 変数
  • if文
  • ループ文

上記がわかるレベルであれば十分です。
学習しながら転職活動を進めましょう。

読者C
読者C

よし、そろそろ転職活動するぞ! キー〇ンスやパナ〇ニックの求人はあるかな?

kosumi
kosumi

残念ながら、実務未経験でいきなり大手メーカーは新卒でないと入れません。


とても悲しいお話ですが、事実です。
IT業界がいかに人手不足であろうとも、実務未経験者はお呼びでありません。

読者D
読者D

ふざけるな! じゃあどこで実務経験を積めばいいんだ!

kosumi
kosumi

Web系はSESと呼ばれる技術者派遣一択、

ハード系は未経験歓迎の求人を探してください。



実務未経験だと、Web系志望であればSESと呼ばれる技術者派遣の会社を目指すことになります。


逆にハード系志望だと就職面ではやや選択肢が多めです。

規模は小さくても、未経験歓迎で募集している会社は結構あります。

機材が必要なので自己学習のハードルがやや高いですが、そのあたりは会社側もわかっています。
できる範囲で学習を進めましょう。

筆者はハード系に進んだため、内定をいただいたのは小規模の受託開発の会社でした。

Webにしろハードにしろ、まずはそこで3年程度は実務経験を積んでください。

そうすればあなたは晴れて実務経験者です。

最初の職場では、次の転職でのステップアップを見据えて働きましょう。


使う転職サイトはなんでもOKですが、一例としていくつか挙げておきます。
初めての転職なら一度エージェントに相談してみるのも手です。

  • マイナビ
  • リクナビ
  • doda
  • Green
  • Geekly

ただし転職エージェントは100%転職者の味方というわけではありません。過信は禁物です。

面接時のポイント

なぜキャリアチェンジしたのか? は必ず聞かれます。
前職での経験がどう活かせるかを整理しておくと◎

kosumi
kosumi

私の場合ですと、
「前職の顧客折衝経験を活かして、顧客との打ち合わせに対応できます」
のようにアピールしました。

ここまでの準備を真面目にしていれば、自然と自信を持って話せるようになるはずです。

 最後に――まとめとアドバイス

30代未経験でも、キャリアチェンジは可能です

筆者は32歳で未経験からSEに転職できました。

特別なスキルも、明確なプランもありませんでした。

それでも転職できたのは、「行動したこと」だけが理由です。

もちろん、不安は山ほどありました。

ですが、実際に動いてみて感じたのは、冒頭の感想に尽きます。


「もっと早く転職しておけばよかった。」

「まだやりたいことが分からない」なら

無理に「やりたいこと」を決めなくても大丈夫です。

ただし、やりたくないこと」は明確にしておきましょう。

これはエンジニアに限った話ではありませんが、たとえば「現場仕事がいい」「在宅がいい」などの希望があれば、選ぶべき分野や言語が自然と絞られてきます。

迷っているあなたへ

今の職場に不満があるのなら、一度立ち止まって「本当にこのままでいいのか」を考えてみてください。

よく言われることですが、その職場の5年先輩、10年先輩があなたの5年先、10年先の姿です。

今の生活を続けた先で、あなたは幸せになれますか?

転職は「逃げ」ではありません。
自分の人生に、ちゃんと責任を持つための選択肢です。

30代からでも、未経験でも、人生は変えられます。

私がその一例です。

あなたの次の一歩に、この記事が少しでも役に立てば嬉しいです。

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